大樹を支える「林床」
東京都港区に位置する新築賃貸オフィス。建物を「大樹」、その足元に広がるランドスケープを「林床」に見立て、一体的な生命観を敷地に表現した。敷地はもともと２つの区分に分かれており、今回の事業のために統合された変形地である。さらに敷地内には1.5Mの高低差があり、第一京浜通りから建物のエントランス部まで勾配をあがる微地形になっている。特異とも言える土地形状と微地形を「林床」というテーマに重ね合わせ、雁行するアプローチ、高低差を活かした緑地帯と舗装の積層、多様な樹種によって、奥行き感と立体的な緑が感じられる空間とした。ハンモックやミニテーブルと電源付きのベンチなどがアプローチ沿いに設置されている。オフィスワーカーと地域住民にとって、簡易なPC作業をしたり休憩ができるなど、個人に合わせた多彩なレストスポットを提供する。